
~人、ひとりひとりの心地良さ~
私たちは、「人、ひとりひとりの心地良さ」を追求するため、
創意と工夫 努力と情熱 を惜しみません。
私たちは、より快適な介護環境を創るため、
「目配り、気くばり、心配り」を基本とし、
対話から生まれる創造的な介護のあり方を求め続けます。


新春おめでとうございます。
昨年は、世界中がコロナ禍に見舞われ、多くの制限の中、不安のうちに過ごした
一年となりました。
微生物である新型コロナウイルスも「人間を宿主とし変異を繰り返しながら生存
していくこと」が、自然界の法則だとすれば、これからも、人類とウイルスの上
手な共生が求められているのではないでしょうか。
世界各地で起きている自然破壊、二酸化炭素の大量排出、各国リーダーや個人が
声高に叫ぶ自己第一主義等、人間の強欲な所業の果て、母なる地球は傷ついていま
す。
最近では、社会福祉関係者のことを、社会生活を維持するうえで必要不可欠な仕
事の従事者の一つだと考え「エッセンシャルワーカー」と呼ぶようになりました。
新型コロナウイルスだけに限らず、世界中のあらゆる場所で、社会や人間の分断
が進んでいます。本来の自然環境と人間らしさを取り戻すためにも「互いの助け
合い互いの関わり 人との出会い」を心に抱き、感染症のリスクと闘いながら、
特に社会的弱者と呼ばれる人々に寄り添いながら、ひとり一人の命と暮らしを支
える仕事に向き合っていくことの使命と誇りを、法人役・職員一同胸に刻みなが
ら歩んでいきたいと願っています。
市民の皆さまのご理解とご支援を、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
二〇二一年新春
社会福祉法人 青森社会福祉振興団
理事長 中山 辰巳


21世紀型介護システムの創造に向けて
2025年問題。団塊の世代が後期高齢者となり、介護職は30万人不足すると言われています。人材不足はすでに深刻で、福祉・介護のシステムを根底から変える必要があります。その状況に備えるべく、私たちはICT・IoT・ロボットに注目し、サービスの質を保持するための取り組みをはじめています。例えば、現場へのipad・ipodの導入によって利用者を見守りながらリアルタイムで情報入力ができるようになり、天井走行リフト導入では、利用者の移乗事故リスクの軽減や介護職員の腰痛予防につながっています。
ロボットの活用では予測型見守りシステムのモデル事業となり、厚生労働省や全国老人福祉施設協議会が事業を推し進めるための検証施設になっています。私たちは、ICT・IoT・ロボット導入に積極的に取り組むことによって、新しい21世紀型介護のシステムが創られると考えています。


タブレットと記録システムを連携させたことで、いつでもどこでも入力可能になりました。「一人一人のケアの都度、パソコンの所へ戻って記録を入力する」ということが無くなったため、常に利用者を見守り、そばに寄り添うことができています。


これまでは転倒事故などが起きても推測でしか対応策を練れませんでしたが、映像記録を撮ることで実際の転倒場面を確認することができ、具体的な対策を立てることができています。また、職員の研修の際にもリアルな事例として活用しています。


重量制限は200kg。天井走行リフトを使えば、介護職員は楽に移動介助することができ、介護による腰痛への大きな予防に。
また利用者にとっても天井走行リフトを使う方が身体への負担が少なく、車椅子やベッドに衝突してできる内出血などのリスクが軽減されます。


広角赤外線センサーで居室全体の見守ります。
従来の見守りシステムと同じように、ベッド上での起き上がりなどの他、居室内での転倒なども検知し、職員所持モバイルへ通知します。
就寝中の生体反応(呼吸等)も常時確認するセンサーも備えており、早急に状況把握ができます。
通知画像はプライバシーを配慮したシルエット画像です。
このセンサーにより、訪室業務の大幅な効率化につながっています。




一人暮らしの高齢者の自宅配電盤にセンサーを設置し、電気使用量が一定量超える事で生存を確認するシステムです。電気の使用量が少ない場合、緊急(倒れているかもしれない等)と判断し、システムからメールが送信され安否確認へと繋がります。
モニターからは、「設置しているだけで安心。自分に何かあった時に誰かに自動で連絡が行くのはいいですね」との回答いただいています。